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2021.09.27 Mon

ウェルナビ×&Premium Vol.2

アクセサリーデザイナー山本亜由美さんのリフレッシュのための7つのメソッド

忙しい日々を送っている现代人にとって、日常的にリフレッシュできることはとても重要。だけどその方法は人それぞれで、ゆっくり眠るという人もいれば、旅に出たり、音楽を聴いたりするという人もいるかもしれません。アクセサリーデザイナーとして活跃している山本亜由美さんは、自宅で集中して作业をするため、终日、人と喋らずに过ごすこともあるとか。そんな山本さんのリフレッシュ方法は、心や体を休めるよりも、とにかく好きなことを梦中ですること。山本さんのオフタイムをととのえるための7つのメソッドをご绍介します。

忙しい日々を送っている现代人にとって、日常的にリフレッシュできることはとても重要。だけどその方法は人それぞれで、ゆっくり眠るという人もいれば、旅に出たり、音楽を聴いたりするという人もいるかもしれません。アクセサリーデザイナーとして活跃している山本亜由美さんは、自宅で集中して作业をするため、终日、人と喋らずに过ごすこともあるとか。そんな山本さんのリフレッシュ方法は、心や体を休めるよりも、とにかく好きなことを梦中ですること。山本さんのオフタイムをととのえるための7つのメソッドをご绍介します。

プロフィール
山本亜由美
プロフィール

山本亜由美

証券関連会社に勤めながら、独学でアクセサリーの制作を始め、1999年にアクセサリーブランド〈murder pollen〉を設立。植物や昆虫、動物などをモチーフに、一点もののアクセサリーを作っている。作品展での植物を使ったインスタレーションは圧巻。
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1&苍产蝉辫;凝った料理を作る

「仕事が一段落した时、その仕事が大変であればあるほど、同じくらい大変なもの作りに集中したくなります。ものを生み出すことが好きでやっている仕事だけど、仕事となると作る量や売り上げのことも考えなきゃいけない。趣味ならばひたすら没头できるから、単纯に楽しいんです。编みものや缝いものをすることもあれば、ひたすら手间のかかる料理を作ることもあります。数日かけて煮込みをしたり、ムール贝にピラフを詰めたり、小麦粉にマッシュポテトとチーズを混ぜ込んでパンケーキを作ったり。梦中で料理をしているうちに、いつしか头がすっきりしています」

2&苍产蝉辫;花を买って饰る

「昔からとにかく花が大好きで、お金があればあるだけ买いたいくらい。出先で见かけるとつい买ってしまうので、部屋には常に花とグリーンがいっぱいです。好きな花にあふれた空间は居心地がいいし、元気がわいてくる。买うのはいつも近所の花屋さんで、1种类ずつ生けるのが好きです。キクやユリのような见惯れた仏花でも、それらがたくさん部屋にあるとイメージが変わってどことなく幻想的な雰囲気に。枯れてしまってもその造形が好きなものは、壁や天井に饰っています。生花だけでなく鉢植えでもいろいろと育てていて、植物の世话をすることで、仕事の兴奋を镇めているのかもしれませんね」

3&苍产蝉辫;猫の存在を感じる

「紅子という猫と10年ほど一緒に暮らしていて、その存在にいつも癒やされています。かといって、猫グッズを集めることもなければ、紅子も私に抱っこをねだるわけでもありません。だけど部屋のどこかにいるという気配を感じるだけで安心するし、気持ちの支えになってくれています。仕事中は一人で黙々と作り続けているので、気づいたら今日はひと言も発してない! ということも。そんな時も紅子となんとなく会話をすると、ほっとして気分が落ち着きます」

4&苍产蝉辫;漫画を読む

「时间ができた时の楽しみといえば、漫画! 気分転换というどころではなく、何十册という量をひたすら集中して読み続けます。"人をダメにするソファ"と呼んでいるリクライニングチェアに寝そべって、傍らにお茶とスナック菓子を置いて、全巻を一気に読む。时には叁日叁晩読みふけることもあって、『仕事で疲れているのになぜそんな无茶を』と惊かれることもあります。でもこの至福の时间があることで头が切り替わって、次の仕事へのエネルギーがわいてくるんだと思います」

5&苍产蝉辫;1日に何度もお风吕に入る

「细かいビーズや石を扱う仕事なので、目は疲れるし、肩は凝る。さらに仕事が终われば、凝った料理をしたり漫画をひたすら読んだりと体を酷使するので、そのままだと疲れるいっぽうです(笑)。そこでお风吕に入ることで、体をほぐしています。とても効果的なので、1日に3回以上入ることもあるくらい。42℃くらいの热めのお汤をさっと浴びて、一気に体を温めて汗をかき、凝りをほぐす。时にはヘッドマッサージをしたり、大好きな香りのアロマオイルを肩にたらして軽くマッサージしたりすることも。気分もさっぱりして、また作业に向かうことができるんです」

6&苍产蝉辫;散歩に行く

「制作期间中はぐーっと集中したいので、人に会ったり、出かけたりすることはあまりしません。作业の流れやアイデアの势いが止まってしまう気がして。唯一、食料品の买い出しには行きますが、その道中にある公园を散歩することが密かな楽しみなんです。一见普通の公园だけど、植物好きの私にとっては宝箱のよう。秋にはキンモクセイの大木から落ちる花をいただいてはちみつに渍けたり、春にはタンポポのつぼみを摘んで酢渍けにしたり。あそこにはヤマモモが、ドクダミならあの木の阴にと、头のなかにだいたいの植物マップが入っています。散歩しているだけで楽しくなって、疲れが回復していきます」

7&苍产蝉辫;小さな买い物をする

「ストレスを买い物で発散するという人は多いと思いますが、私もさんざんやってきました。ただ、洋服などの大きな买い物は后で『やめればよかった......』と反省することも多くて、それがまた新たなストレスになってしまう。だから今は、近所のホームセンターや八百屋さんでの小さな"大人买い"を楽しんでいます。外国で见かけるような小粒の果物や、はっとするような美しい色の野菜、珍しい调味料などを好きなだけ买ってストレス発散。见ているだけでウキウキするものたちを使って料理するのもまた楽しいんです」

山本さんの7つのメソッドは心理学的にも効果的?

临床心理士の宫本典子さんに、山本さんの7つのメソッドについて、心理学的観点から検証していただきました。

「山本さんは自分が好きなものがとてもはっきりしていて、それらを见たり、触れたりすることでほっとする、ということを知っている。ストレスに対する対処法(コーピング)が上手にできていると感じます。后悔しないように小さな金额の买い物でストレスを発散する、ということも、自分のことをよくわかっているからこそ。日常的にストレスコーピングを取り入れていて、セルフケアが上手ですね。

疲れている时に、あえて凝った料理を作ったり、大量の漫画を読んだりということも、実はマインドフルネスにつながっています。マインドフルネスとは、简単に言うと"今、ここ"に集中することで先の不安や后悔から距离を置きましょう、"今、ここ"に意识を向けることで心を安定させましょう、という方法。人は常に、明日の仕事のことや、先週あった嫌なことなどについて考えてしまいがち。"今、ここ"に集中することはそう简単ではないのですが、山本さんのように集中して无我になるということは、マインドフルネスにとても効果的なのです。心が安定すると、自身の本来の创造性や知性につながることができると言われています。なにかに梦中になることが、次なる创造性を生む。彻夜して漫画を読むなんていう一见、疲れる行為も、山本さんにとっては座禅と同じような効果があるのではないでしょうか。

お风吕に入ることは、筋肉を弛缓させる効果がありますね。体は心と密接につながっているので、自然と心もリラックスできるのです。また、水で流すというイメージも、疲れを流していくような心理的な効果があるのかもしれません。

アニマルセラピーというものがあるくらいですから、动物の存在が人に与える影响ははかりしれません。ただ、山本さんにとっての猫の存在は、アニマルセラピーとは违った意味があるように思います。人间は社会的な生き物で、一人では自分の存在を确认することはなかなか难しい。だから部屋の中に自分以外の存在を感じること、自分以外の存在に想いをはせることで、自分の存在を确认し、安心を得ているのかもしれませんね。

なにがストレス軽减になるかは本当に人それぞれで、自分にとってのストレスコーピングを知っていることが大切。そのためには、自分と会话をして、自分に必要なことを知ること。时には人のアイデアを闻いて、いろいろなトライアンドエラーを繰り返すことも大切なことなのです」

プロフィール

宫本典子

临床心理士、公认心理师。都内精神科クリニック、中?高?大学のスクールカウンセラー、公司の产业カウンセリングなど、20年以上、さまざまな场所で幅広い世代を対象に心理临床経験を积んでいる。

記事制作/マガジンハウス「&Premium」編集部 出演/山本亜由美 解説/宫本典子 撮影/山田 薫 取材?文/藤井志織