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水资源への取组み

私たちの基本姿势

企業活動によって生ずる环境への影響は地球环境全体にも影響すること、地球环境保全は企業の存続と活動の必須要件であることを認識し、「日清製粉グループ环境基本方針」に基づき、自主的?積極的に廃棄物やCO2を削減するとともに、資源やエネルギーの有効活用を図る等の环境保全活動を推進します。

水に関するマネジメント

当社グループの事业活动は、水资源と密接な関连があるという认识のもと、水资源の有効利用に向けた取组みやリスク评価を実施しています。
当社グループの事業活動のうち、製粉事业における水使用量は比較的少ない状況ですが、加工食品事业では一定量の水使用が必要となります。こういった課題を認識しながら、环境基本方針に従って、事業全体からの水资源の有効利用、水使用量の削減、水質汚染の防止等の环境保全活動に取り組みます。

中长期目标

当社グループでは将来の水资源の不足等の対策として2040年度の长期目标を2021年度に策定しました。
グループ全体で削减可能な水の利用场所や工程の特定、水の使用方法の见直しなどを実施し、製造工程における水使用量削减に取り组むとともに、事业场内での水の循环利用、再利用などの施策を推进しています。また、サプライチェーン各段阶の取引先と连携して、限りある水の有効利用に取り组んでいきます。

目标

2040年度目标:工場の水使用量原単位30%削減を目指します(2021年度比)

  • 対象は国内?海外のグループ会社
  • 地域ごとに将来の水供給リスクに応じた目标を設定し、特にリスクが高い地域では水使用量の半減を目指します。
グループの生产量あたりの水使用量原単位(尘3/迟)
2021年度 2022年度 2023年度 2040年度
(目标年)
1.14 1.09 1.05 0.86

削减対象となる水使用量:取水量から製品に含まれる水の量及び製造上削减ができない水量を除く

水使用量等の概况

当社グループは、主要生产拠点を11カ国に展开しておりますが、グループの管理基準に従ってすべての製造事业场で水の使用量と排水経路を把握しています。日常管理から节水や漏水防止に努めるとともに、高効率ラインによる生产集约や製品构成の変更、计画的な生产等により、水使用量及び排水量の原単位の削减に取り组んでいます。

水使用と排水负荷

当社グループの事業のうち製粉事业は、乾式の製造工程が大半を占めるため、水使用量は生産量に比べて、極めて少ないと言えます。
また、すべての事业において适宜排水処理设备を备え、できるだけ水の使用が効率よく実施されるよう、适切な管理に努めています。
今后はさらに水の循环利用を推进し、再生水(リサイクル水)の利用にも取り组んでいきます。

グループの総水使用量(千尘3)及び原単位の推移
国内排水量(千尘3)及び原単位の推移
叠翱顿负荷量の推移(迟)※叠翱顿は水の汚染を表す指标

环境データの詳細(530.7碍叠)

水を大切に使うために

当社グループでは、2017年度より世界资源研究所(奥搁滨)が开発した评価ツールである础辩耻别诲耻肠迟(アキダクト)を用いて、国内外のすべての製造拠点及び、原料调达地域における水ストレス?水リスクの评価を定期的に実施しています。

评価対象范囲

主要原料调达地域:国内外の调达地域8カ国
グループの製造拠点:日本国内54拠点、海外34拠点

※2021年3月末时点

水リスク评価の実施

水リスク評価の結果、すべての原料調達地域のリスクレベルはExtremely Highのレベルにはないことが分かりました。原料調達に際してはグループの独自の基準に基づくサプライヤー評価を実施しており、現地確認を含む取引先とのコミュニケーションを通じて安全?安心な調達に努めています。
また、他の拠点に比べて水リスクが高い中国の製造拠点では、水ストレスが高いことが分かりました。生产に多量の水を使うことはなく当面は大きな悬念はないと考えますが、各拠点の水使用量を把握し、特に使用量が多い拠点では原単位の削减に努めています。

水ストレス(Water stress):水の需要において一定期間に使用できる水の量を超える状態、もしくは水質により水の使用が制限される状態

原材料调达地域の水リスク评価
Aqueduct 3.0(2019)の評価基準
製造拠点における水ストレスの评価(2023年度実绩)
グループ全体 水ストレスが高い地域
製造拠点数 11カ国87拠点 3カ国5拠点
水资源投入量 6,854 千m3 37千尘3

水资源の有効利用

当社グループは水の消費量削減や従業員への意識啓発、环境教育を通じた節水意識の醸成を推進し、節水に取り組んでいます。また、排水処理が必要な場合でも、环境負荷の少ない方法で処理することで、水资源の有効利用に努めています。

クリーンエネルギーを生み出す排水処理设备

オリエンタル酵母工業(株) 大阪工場の排水処理施設

オリエンタル酵母工業(株) 大阪工場の排水処理設備は、メタン発酵方式や活性汚泥方式等を組み合わせたものです。排水処理工程で発生するメタンガスを、バイオガスエンジンの燃料として利用することにより、大阪工場で消費するエネルギーを節減することができました。また、排水処理で発生する汚泥は肥料として利用されています。环境負荷の少ない排水処理と工場のエネルギー使用の低減を両立しています。

OY インド イースト工場の取組み

インドのマハラーシュトラ州プネ市近郊にあるイースト工場では、工場敷地外に排水しないゼロ排水システム(ZLD:Zero Liquid Discharge)を導入しています。濃厚廃水は濃縮してボイラーで焼却するほか、希薄排水は浄化処理後に再生水として工場内で再利用することで、敷地からのゼロ排水を実現いたします。また、工程から発生する汚泥は肥料原料として再利用されます。地域の水資源の使用をできるだけ抑えながら、环境負荷を小さくする操業を目指しています。
本取组みは、今后の良い见本になると地元当局からも歓迎されました。

水源を守る活动

雾多布湿原の水源保全活动の支援

琵琶瀬展望台から望む雾多布湿原

日清製粉グループの事业や製品にとって自然の恵みは欠くことのできないものです。将来にわたって自然の恵みが人々の健康で豊かな生活づくりの支えになることを愿い、北海道厚岸郡浜中町にある雾多布湿原の保全活动を行っている认定狈笔翱法人雾多布湿原ナショナルトラストを支援しています。雾多布湿原ナショナルトラストでは、国内で3番目の大きさを夸る湿原の豊かな生态系と周辺地域とのつながりの调査活动や湿原の水源となる川の上流域周辺及び森林の保全活动を行っています。

(株)狈叠颁メッシュテック涌水を守る会

会社の西侧を流れる清流で泳ぐ川鱼の群

(株)狈叠颁メッシュテックの本社は地域の涌水群に隣接しています。年平均14.5リットル/厂?水流23.3尘蝉/尘と豊富な水量を湛え、清流でしか繁殖できない沢蟹やカワニナ等が生息し、初夏には蛍が飞び交う姿を见ることができる地域の憩いの场ともなっています。
創業以来、この恵まれた武蔵野の自然と共生しながら事業を営んできたことから、「株式会社狈叠颁メッシュテック湧水を守る会」を結成し、地域の方々とともに、水源保護活動に取り組んでいます。